あゆみ

1990年代から2000年代初頭にかけて、技能訓練や職業教育は、国際的に大きく発展しました。この時期に定められた業界に基づく能力基準は、技能交流を目的とした訓練と資格取得のための基盤となっていきました。

しかし、この能力基準は国内に限られたものであったため、各国の美容業界のプロ達や業界全体において、自国のみならず他国でも自身のスキルを活かせる環境を創りたいという想いが広がりを見せ、美容業界や、教育機関に携わるプロフェッショナル達によって団体が設立されました。そして、スキルを標準化すると共に、それに合わせたトレーニングの基準設定が行われました。また、各国内及び国際的な資格に照らし合わせたマッピングを行うことによって資格へと発展させていきました。

2006年、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、南アフリカの代表者が、ビューティ&ヘアー業界の国際的な認知拡大に向けた可能性について会議を始め、何ヶ月もの議論の末合意に達し、IPSN(国際職業人標準機構)が設立されました。

IPSNの基本原則 :

・加盟国は主たる決定事項に従うこと
・各国のマッピングに基づく基準を国際標準とすること
・加盟国は年会費を支払うこと
・加盟国は代表者並びに技術代表者を有すること
・加盟国はコスト削減のため組織管理業務の一部を担当することがある


2022年、本部(事務局)は日本へと移され、IPSNの最大の魅力である、長年にわたって発展させてきたマッピングプロセスと、それに基づく業界内での国際資格の形成、また、加盟国間での知識共有や技術発展への寄与は継続して行いながら、新体制として新しい方向性へと向かおうとしています。